WEEKLY REPORT · 2026-W22 (2026-05-25 — 05-31 JST)

欠陥が直り、
14件積み上げた。

今週は +17.2 pips / 8勝6敗 / PF 1.33。 累計は +175.6 pips / 勝率 64.79%(71 closed)に到達した。

14件すべてが最大保有期間(6時間)超過で決済 — TP にも SL にも届かない週が続く。 月曜日に集中したエントリーが週序盤に利益を積み上げ、週後半は小幅な往来に終わった。
開発面では今週最大のマイルストーンとして、 特徴量行列が現在バーに到達しない致命バグ(Issue #91)を修正した。 3週間以上にわたって BUY/SELL 両シグナルに影響していた欠陥が封じられた。 加えて スキャルピング操作モード Phase 2 が完成し、 ダッシュボードからリアルタイム発注を直接操作できる基盤が整った。

01 · WEEKLY PERFORMANCE

今週のトレード実績

集計期間: 2026-05-25 (Mon) — 05-31 (Sun) JST。 決済済み (exit_time 確定) のトレードのみを対象。

CLOSED TRADES 14 うち勝ち 8 / 負け 6
WIN RATE 57.1% 8勝6敗
PIPS +17.2 平均 +1.23 pips/trade
PNL JPY +480 PF 1.33
CUMULATIVE SINCE 2026-04-08:
CLOSED71
WIN RATE64.79%
PIPS+175.6
PNL-42円
PF1.35
OPEN80
ENTRY (UTC) EXIT (UTC) SIDE PNL pips CLOSE REASON
2026-05-25 13:022026-05-25 19:02BUY-0.5最大保有期間超過
2026-05-25 19:022026-05-26 01:30BUY+5.1最大保有期間超過
2026-05-26 02:022026-05-26 08:30BUY+25.8最大保有期間超過
2026-05-26 09:022026-05-26 15:30BUY+13.8最大保有期間超過
2026-05-26 16:022026-05-26 22:30BUY-7.5最大保有期間超過
2026-05-26 23:022026-05-27 05:30BUY+0.5最大保有期間超過
2026-05-27 06:022026-05-27 12:30BUY-3.9最大保有期間超過
2026-05-27 13:022026-05-27 19:30BUY+10.2最大保有期間超過
2026-05-27 20:022026-05-28 02:30BUY0.0最大保有期間超過
2026-05-28 03:022026-05-28 09:30BUY-16.1最大保有期間超過
2026-05-28 10:022026-05-28 16:30BUY-23.9最大保有期間超過
2026-05-28 17:022026-05-28 23:30BUY+9.5最大保有期間超過
2026-05-29 00:052026-05-29 06:30BUY+1.0最大保有期間超過
2026-05-29 07:022026-05-29 13:30BUY+3.2最大保有期間超過

全件 BUY、全件最大保有期間超過(6時間 = fp=6)。tp_mult=3.0/sl_mult=3.0 の広い設定でも 6時間以内に TP・SL どちらにも届かず、すべてタイムアウトで終了した。 週前半(月〜水)に利益を集中させ (+39.4p)、週後半(木・金)はマイナスで終えた (-22.2p)。 SELL シグナルは今週も0件。

02 · SYSTEM CHANGES

今週のシステム変更履歴

2026-05-25 〜 05-31 にコミットされた変更のうち、運用・観測性・公開に関わる主要トピック。 今週は 30 件のコミットが入り、バグ修正・SELL パイプライン整備・新機能開発が並走した週だった。

BOT

特徴量バグ修正 — 3週間の致命的欠陥を封じる

  • 特徴量行列が現在バーに到達しない致命バグを修正(Issue #91)dropna() がアンカーとして機能し、最新バーが常に除外されていた。 直前の特徴量で古い価格帯のシグナルが出続けていた原因。鮮度ガード追加で再発を防止。
  • SELL の TP/SL・サイジングが BUY config を参照する誤接続を修正(Issue #89)。 SELL エントリー時に BUY の tp_multiplier / sl_multiplier が使われていた。BUY/SELL のパスが独立して正しく機能するように修正。
  • yen_bias gate を continuous 一本化(Issue #86)。 Issue #82 で導入した SELL yen_bias_score / yen_bias_continuous の切り替えが 逆効果だったため是正。continuous ゲート1本に統一し、NaN 時のフォールバック処理を追加。
OPS

スキャルピング操作モード Phase 1/2 完成

  • スキャルピング操作モード Phase 2 完成 — シグナルエンジン・発注 API・UI(Issue #97)。 ダッシュボードから直接シグナル評価・発注操作ができる管理インターフェースが完成。 WebSocket によるリアルタイム更新と SSE ストリームを組み合わせた低レイテンシ設計。
  • Phase 1 で WebSocket + SSE + リアルタイムチャートの基盤を整備。 BOT の tick ループとダッシュボードのリアルタイム更新がイベント駆動で連携する。
  • Phase 26 SELL meta 再学習スクリプトを追加(Issue #87)。 continuous gate を使った SELL モデルの再学習フローを整備。 次の学習サイクルで SELL 投入可否を評価できる状態になった。
DATA

yen_bias EMA 窓幅を C5_案2(12/26)に変更

  • yen_bias_continuous の EMA 窓幅を C5_案2(12/26)に変更(Issue #93)。 短期 EMA=12 / 長期 EMA=26 の構成で円高・円安バイアスの感度を調整。 前週の Issue #91 バグ修正後の環境でシグナル品質への影響を継続観測する。
  • SELL パイプラインの meta_prob_sell 列参照・df_ind 上書きバグを修正(Issue #79/#80)。 累積 SELL シグナルのアウトカム追跡が正確になった。
03 · META-LABELING ANALYSIS (CUMULATIVE)

メタラベリング検証 — 累積データ

集計期間: 2026-04-08 〜 05-31 (54 日間 / 全 1,203 シグナル)。 今週は大量のシグナル・アウトカムが SQLite に同期され、 データベースの信頼性が大幅に向上した。

TOTAL SIGNALS 1,203 累積シグナル候補
ENTERED 146 実約定 (12.1%)
REJECTED BY META 691 メタラベリングが見送り (57.4%)
REJECTED OTHER 366 建玉上限 (26.3%) + カットオフ (4.2%)
VERDICT — DATA SAYS

見送られたトレードが、
1,609 pips 積んでいる

実約定 71 closed は +175.6 pips / 勝率 64.79% を維持している。 一方で REJECTED_META の shadow 追跡(362 件確定)は net +1,609.5 pips / 228 勝 134 敗(WR 63.0%)。 実約定の平均 +2.47 pips/trade に対し、見送りは avg +4.44 pips/trade で上回る。
1,203 シグナルのうち 57.4% を meta が却下しているが、 その却下群の shadow 成績が実約定を一貫して上回る状態は解消していない。 実約定の net が -128.2 pips(shadow ベース)である一方、 見送りが +1,609.5 pips というコントラストは、 「meta が機会を正しく選べていない」可能性を示す。

下方リスク(損失抑制) OK 累計 +175.6 pips。損失ペースは許容範囲
上方の取り切り(機会獲得) 不足 REJECTED_META が net +1,609.5 pips を機会損失として積み上げている
SIGNAL ALLOCATION (1,203 SIGNALS)
ENTERED14612.1%
REJECTED_META69157.4%
POSITION_FULL31626.3%
CUTOFF504.2%
PIPS OUTCOME — ENTRY 146 (実約定 71 closed)
46 勝 / 25 負 net +175.6 pips
+675.2p
-499.6p
PF 1.35 · 勝率 64.79% · 平均 +2.47p/trade
PIPS OUTCOME — REJECTED 1,057 (shadow ベース 578件確定)
335 勝 / 243 負 (would-have) net +1,849.0 pips
+4,360.2p
-2,511.2p
うち REJECTED_META 362 件単独では net +1,609.5p (機会損失上限値)

注: ENTRY の数値は実約定 71 closed トレードの累積。REJECTED の数値は shadow 追跡(確定分のみ)。 建玉上限を無視した上限値であり、実際にはメタが通しても全件 ENTRY できないシグナルがある。

CALIBRATION

確信度は、勝率を予測しているか?

モデルが算出する確信度(meta_prob)と、実際の shadow 勝率の関係。 1,203 シグナルで大幅にサンプルが増えた結果、パターンが変化した箇所がある。 特に 0.70+ 帯の登場が注目点。

確信度ビン 件数 shadow 勝率 平均 pips 判定
0.30 – 0.4015 66.7% +2.78 想定外: 低確信度なのに勝つ
0.40 – 0.50494 59.8% +3.65 W21 (35.7%) から大幅改善。最大ボリューム帯が反転
0.50 – 0.55315 58.1% +2.24 閾値直下。適度に良い動き
0.55 – 0.60270 58.5% +3.80 W21 (100%) から低下。サンプル増で実態が見えてきた
0.60 – 0.65 ⚠68 37.1% -9.82 閾値超え。なのに負ける(継続)
0.65 – 0.70 ⚠23 18.2% -9.74 W21 (0%) から微改善だが依然低水準
0.70 – 1.00 ★18 88.9% +24.43 最高確信度帯が最強。継続観測要
VERDICT — CALIBRATION UPDATE

0.70+ が最強 (+24.4 pips) 、
0.60–0.70 の逆転は継続

大量データ同期により 1,203 シグナルでの calibration が初めて得られた。 最大の注目点は 0.70–1.00 帯(9 shadow 確定)の WR 88.9% / avg +24.43 pips。 高確信度シグナルが期待通りのパフォーマンスを出しており、 これは閾値逆転問題(0.60–0.70 帯の低迷)と対照的なデータだ。
0.55–0.60 帯が W21 の 100% から 58.5% に低下したのは、 サンプル増加による「真の推定値への収束」と解釈できる。 悪化ではなく、実態の露出。
0.60–0.65 (37.1%) と 0.65–0.70 (18.2%) は依然として逆転状態にあり、 root cause が meta モデルの calibration 設計にあることを示唆し続けている。 次のアクション: 0.70+ ゾーンのサンプル蓄積と、0.60–0.70 改善に向けた再学習の優先付け。

MISSED OPPORTUNITIES

「見送られた」勝ちトレード(W22 抜粋)

W22 の REJECTED_META 見送り分から、shadow 勝ちとなった上位件を抽出。 meta_prob は 0.50–0.52 付近 — 閾値に届かず除外されたが結果はプラス。 月曜朝のドル高局面に好機が集中した。

05-25 11:00 JST0.5156BUY+11.3p
05-25 14:00 JST0.5141BUY+8.7p
05-25 12:00 JST0.5156BUY+8.0p
05-25 13:00 JST0.5156BUY+4.3p
05-25 18:00 JST0.5037BUY+1.0p

全件が 0.50–0.52 の閾値未満エリア。この帯は累積 calibration では WR 58–59%(avg +2〜3 pips)と 許容範囲のパフォーマンスを示している。 meta_threshold の下限調整や閾値感度設定の再評価が次の検討点になる。
W22 で確定した REJECTED_META のプラス件数は 6 件(うち +5p 以上が 3 件)。 W22 の REJECTED_META 全体 shadow では確定サンプルが少なく、週単位での統計的評価は難しい。 累積 1,203 シグナルのデータで判断する。

04 · NEXT WEEK

翌週 (W23) の運用方針

累計 +175.6 pips、特徴量バグ修正完了、スキャルピングモード完成。 次の焦点は SELL 稼働確認、TP 設計見直し、0.70+ ゾーンの継続観測だ。

ACTION 01

SELL シグナル稼働確認

7週連続で SELL 0件が続く。Issue #91 の特徴量バグ修正後、SELL パイプラインが正常稼働しているか実際のシグナルログで確認する。yen_bias continuous 一本化(#86)の効果を計測。

ACTION 02

タイムアウト連続 → TP/SL 設計見直し

14件全件タイムアウトが続く。現行 tp_mult=3.0/sl_mult=3.0 は 6h 以内に到達できないほど広い。ATR ベースで適切な倍率を試算し、バックテストで改善効果を検証する。

ACTION 03

0.70+ ゾーン観測継続

WR 88.9% / avg +24.43 pips のゾーンが初登場。現在 shadow 確定 9 件と少ないが、閾値逆転問題を逆手にとれる可能性を持つ。サンプルが 20+ になったら詳細評価を行う。

ACTION 04

継続観測・週次公開

本ページは毎週更新する。次回 W23 (6/1 — 6/7) のレポートで SELL 投入状況と TP/SL 設計変更の効果を確認する。

注意: 今週のトレード集計は SQLite 本番 DB(VPS live_trades.csv → SQLite 同期済み)から取得した、 JST 2026-05-25 〜 05-31 範囲・exit_time 確定済みのみのデータに基づく。 まだ未決済 (open) 80 件は集計対象外。
メタラベリング検証は累積データ (2026-04-08 〜 05-31 / 全 1,203 シグナル / shadow outcome 確定 648 件) を使用。 「機会損失 +1,609.5 pips」等は建玉上限を無視した shadow ベースの理論値であり、実際に増えたであろう pips はこれより少ない。
サンプル数が小さく統計的に有意とは言い切れないため、傾向の指摘に留めている。 本ページは、判断をデータで裏付けるための参考材料であり、結論ではない。

ARCHIVE

過去のレポート

週次レポートのバックナンバー一覧。