WEEKLY REPORT · 2026-W23 (2026-06-01 — 06-07 JST)

SLが2発、
週を塗り替えた。

今週は -63.7 pips / 5勝6敗 / PF 0.39。 累計は +111.9 pips / 勝率 62.2%(82 closed)に後退した。

11件のうち9件はタイムアウト(平均 +1.77 pips)で小幅にプラスを積み上げたが、 残り2件が SL 到達 — それぞれ -39.9 pips と -39.7 pips を記録した。 SL 2発だけで -79.6 pips。タイムアウト組の +15.9 pips を帳消しにして余りある数字だ。
開発面では IFD-OCO 発注パラメータの GMO API 仕様対応(#132)を完了した。 先週のクローズロジック実装(#128)に続き、IFD-OCO が正しいパラメータで発注できる状態になった。 また マクロ特徴量の先読み除去(#118)モデル学習・昇格 8段ゲート手法書の制定(#116) も今週の主要な変更だ。

01 · WEEKLY PERFORMANCE

今週のトレード実績

集計期間: 2026-06-01 (Mon) — 06-07 (Sun) JST。 決済済み (exit_time 確定) のトレードのみを対象。

CLOSED TRADES 11 うち勝ち 5 / 負け 6
WIN RATE 45.5% 5勝6敗
PIPS -63.7 平均 -5.79 pips/trade
PNL JPY -2,337 PF 0.39
CUMULATIVE SINCE 2026-04-08:
CLOSED82
WIN RATE62.2%
PIPS+111.9
PNL-2,379円
PF1.19
OPEN80
ENTRY (UTC) EXIT (UTC) SIDE PNL pips CLOSE REASON
2026-05-31 22:022026-06-01 04:30BUY+2.2最大保有期間超過
2026-06-01 05:022026-06-01 11:02BUY-0.1最大保有期間超過
2026-06-01 11:022026-06-01 17:30BUY+14.2最大保有期間超過
2026-06-01 18:022026-06-02 00:03BUY+1.7最大保有期間超過
2026-06-02 00:032026-06-02 06:30BUY+4.0最大保有期間超過
2026-06-02 08:022026-06-02 14:30BUY+18.0最大保有期間超過
2026-06-02 15:032026-06-02 21:30BUY-1.8最大保有期間超過
2026-06-02 22:022026-06-03 04:30BUY-8.0最大保有期間超過
2026-06-03 05:022026-06-03 08:31BUY-39.9SL到達
2026-06-03 21:022026-06-04 03:30BUY-14.3最大保有期間超過
2026-06-04 04:022026-06-04 04:34BUY-39.7SL到達

全件 BUY。タイムアウト 9件の平均は +1.77 pips と小幅ながらプラスを維持。 しかし SL 到達 2件(-39.9 / -39.7 pips)がそれを帳消しにした。 tp_mult=sl_mult=3.0 の現設定では SL が約 40 pips と深く、1発ヒットの損失インパクトが大きい。 06-04 の最後の SL はエントリーから 32 分で被弾 — 市場の急落に対して SL が引き金になった。

02 · SYSTEM CHANGES

今週のシステム変更履歴

2026-06-01 〜 06-07 にコミットされた変更のうち、運用・品質・開発に関わる主要トピック。 今週は 22 件のコミットが入り、 IFD-OCO の API 修正・特徴量先読み除去・モデル学習手法書の整備が中心だった。

BOT

IFD-OCO 発注パラメータを GMO API 仕様に準拠(#132)

  • IFD-OCO の API パラメータを GMO 公式仕様に修正(#132)。 従来の settleOrder ネスト構造が誤りで、API が受け付けない形式だった。 正しいフラット構造(firstSide / firstPrice / secondLimitPrice / secondStopPrice)に修正した。 テストも新仕様でアサーションを再作成し、API 仕様から乖離しない状態を担保している。
  • IFD-OCO クローズロジックの実装(#128)。 IFD-OCO 発注後のポジション管理・クローズ判定を実装。 今後の運用で IFD-OCO の発注から決済までが一貫して追跡できる。
  • マクロ特徴量の先読み除去(#118)。 日次マクロデータ(DXY / VIX / 金利 / Gold)が同日終値を当日バーに漏洩していた look-ahead を shift(1) で修正。2026-06-04 実例では DXY エッジが lift 1.092→1.003 に消滅し、 先読みがエッジを水増ししていたことが確認された。
OPS

モデル学習・昇格 8段ゲート手法書を制定(#116)

  • モデル学習・昇格・本番投入の手法書を制定(#116)。 SELL モデルが OOS AUC≈0.50 のまま約 1 ヶ月間本番投入された事故を受け、 「エッジ確認が先、学習は後」原則を 8 段ゲートとして文書化。 ゲート0(materials 確認)〜ゲート5(人間承認)の全工程をコードで強制する設計。
  • quant-validation エージェントを追加(#116)。 モデル候補を手法書の全ゲートで検証する専門エージェント。 look-ahead / leakage / 多重検定補正 / 退化検知を独立して実施する。
  • SELL モデル Phase29 再学習スクリプト追加(#113)。 退化ガード付き(best_iteration=0 を自動検知して停止)で 次の学習サイクルに向けた準備が整った。
DATA

SELL 実験ログと確率・モデル主張の検証プロセスをルール化

  • SELL 学習の統合実験ログを追加(#113/#114)。 Phase 5〜29 の全実験結果・確定 dead end・未検証候補を docs/sell-training-experiment-log.md に集約。次回再トレ前の必読資料。
  • 確率・モデル主張の検証プロセスをルール化(#110 教訓)。 推測ベースの誤診連鎖(SELL 確率固定の 4 回誤修正)を受け、 「実データ再現 + 3 エージェント合意」のみ表明可とするルールを .claude/rules/ に制定。
03 · META-LABELING ANALYSIS (CUMULATIVE)

メタラベリング検証 — 累積データ

集計期間: 2026-04-08 〜 05-31 (54 日間 / 全 1,203 シグナル)。 W23 分は VPS → SQLite 同期が週次バッチのため次週更新予定。 シグナル配分・calibration はW22 時点の累積値を参照している。

TOTAL SIGNALS 1,203 累積シグナル候補(〜W22)
ENTERED 146 実約定 (12.1%)
REJECTED BY META 691 メタラベリングが見送り (57.4%)
REJECTED OTHER 366 建玉上限 (26.3%) + カットオフ (4.2%)
VERDICT — DATA SAYS

見送られたトレードが、
1,609 pips 積んでいる

実約定 71 closed (〜W22) は +175.6 pips / 勝率 64.79% を維持している。 一方で REJECTED_META の shadow 追跡(362 件確定)は net +1,609.5 pips / 228 勝 134 敗(WR 63.0%)。 実約定の平均 +2.47 pips/trade に対し、見送りは avg +4.44 pips/trade で上回る。
W23 の実弾は -63.7 pips を追加した。meta が見送ったものの shadow 成績が 実約定を継続して上回る構造は変わっておらず、次週の累積データ更新で改めて評価する。

下方リスク(損失抑制) 要観測 累計 +111.9 pips。SL 2発で週間 PF 0.39 に後退
上方の取り切り(機会獲得) 不足 REJECTED_META が net +1,609.5 pips を機会損失として積み上げている
SIGNAL ALLOCATION (1,203 SIGNALS)
ENTERED14612.1%
REJECTED_META69157.4%
POSITION_FULL31626.3%
CUTOFF504.2%
PIPS OUTCOME — ENTRY 146 (実約定 71 closed 〜W22)
46 勝 / 25 負 net +175.6 pips
+675.2p
-499.6p
PF 1.35 · 勝率 64.79% · 平均 +2.47p/trade(〜W22)
PIPS OUTCOME — REJECTED 1,057 (shadow ベース 578件確定)
335 勝 / 243 負 (would-have) net +1,849.0 pips
+4,360.2p
-2,511.2p
うち REJECTED_META 362 件単独では net +1,609.5p (機会損失上限値)

注: ENTRY の数値は実約定 71 closed トレードの累積(〜W22)。W23 の +11 closed は次週更新。 REJECTED の数値は shadow 追跡(確定分のみ)。建玉上限を無視した上限値であり、実際には全件 ENTRY できないシグナルがある。

CALIBRATION

確信度は、勝率を予測しているか?

モデルが算出する確信度(meta_prob)と、実際の shadow 勝率の関係。 1,203 シグナルでの calibration(W22 時点)。 0.60–0.70 の逆転状態と 0.70+ の高勝率帯は引き続き継続観測中。

確信度ビン 件数 shadow 勝率 平均 pips 判定
0.30 – 0.4015 66.7% +2.78 想定外: 低確信度なのに勝つ
0.40 – 0.50494 59.8% +3.65 最大ボリューム帯。WR は適正水準
0.50 – 0.55315 58.1% +2.24 閾値直下。適度に良い動き
0.55 – 0.60270 58.5% +3.80 閾値超え直下でも健全なパフォーマンス
0.60 – 0.65 ⚠68 37.1% -9.82 閾値超え。なのに負ける(継続)
0.65 – 0.70 ⚠23 18.2% -9.74 最も確信度が高い帯のひとつ。なのに最低水準
0.70 – 1.00 ★18 88.9% +24.43 最高確信度帯が最強。サンプル 9 件(shadow 確定)で継続観測
VERDICT — CALIBRATION

0.70+ が最強、
0.60–0.70 の逆転は継続

W22 から変化なし。0.70–1.00 帯(WR 88.9% / avg +24.43 pips)は 依然として飛び抜けており、高確信度シグナルが期待通りのパフォーマンスを出している。
0.60–0.65 (37.1%) と 0.65–0.70 (18.2%) は閾値超えにもかかわらず逆転状態を維持している。 これは meta モデルの calibration 設計に根本的な課題があることを示唆し続けている。 エッジ未確認のため keep_halted 方針を継続し、次週の cumulative 更新で再評価する。

04 · NEXT WEEK

翌週 (W24) の運用方針

IFD-OCO 修正をデプロイした状態で W24 を迎える。SL 設計の見直しと エッジ確認(keep_halted)継続が引き続き焦点だ。

ACTION 01

IFD-OCO 本番観測

先週デプロイした #132 の API 修正により、IFD-OCO が正しい GMO パラメータで発注できる状態になった。W24 でシグナルが発生した際に実際の発注ログを確認し、意図通りに稼働しているか観測する。

ACTION 02

SL 設計の再考

tp_mult=sl_mult=3.0 で SL 約 40 pips は重過ぎる。今週は SL 2 発でマイナス週となった。ATR ベースで適切な SL 倍率を試算し、「SL ヒット時の損失 ÷ 平均タイムアウト益」の比率を見直す。ただしエッジ確認が先。

ACTION 03

BUY エッジ再評価(keep_halted 継続)

累計 PF が 1.35→1.19 と低下。手法書(#116)の 8 段ゲートに従い、OOS AUC / コスト控除後 PF の実測確認を継続。エッジが確認されるまで増額・昇格は行わない。

ACTION 04

累積データ更新 · 週次公開

W23 分の SQLite 同期が完了した後、meta-labeling / calibration の数値が W23 を含んだ状態に更新される。次回 W24 (6/8 — 6/14) のレポートで最新累積数値を確認する。

注意: 今週のトレード集計は S3 trade-log(JST 2026-06-01 〜 06-07 範囲・exit_time 確定済みのみ)に基づく。 累積数値(82 closed / +111.9 pips / 62.2%)は W22 VPS 集計(71 closed / +175.6 pips)に W23 実績を加算して算出。 メタラベリング検証・calibration は W22 時点の累積(1,203 シグナル)を参照。W23 分は次週更新予定。
「機会損失 +1,609.5 pips」等は建玉上限を無視した shadow ベースの理論値であり、実際に増えたであろう pips はこれより少ない。
サンプル数が小さく統計的に有意とは言い切れないため、傾向の指摘に留めている。 本ページは、判断をデータで裏付けるための参考材料であり、結論ではない。

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